介護の仕事における問題点と今後の課題

介護をはじめとした福祉関連は、社会において必要不可欠な仕事の一つです。
しかし、現状課題は山積みで、本格的な後期高齢化社会に入る前に改善しなくてはいけない問題が多くあります。

いくつかある問題点の中でも特に大きな悩みとされているのが人材不足。
特に介護業界は医療業界と並んで離職率が高い職種に分類されていて、新規で採用しても数年も経たないうちに辞めてしまうケースが少なくありません。離職の主な理由としては、人間関係と金銭面が挙げられています。

まず、人間関係の点。介護業界は、全体的な割合で見ると女性の方が高いのが実情です。そんな中、女性は男性に比べて感情的な生き物であり、集団で行動しがちで派閥ができやすい傾向にあると言われています。
これにより、後から新しく入った人がグループに入ることができずに孤立をして居づらくなってしまうケースが少なくないようです。
この問題を解決するためには、プライベートでの交流会やミーティングでの意見交換などでコミュニケーションを取りやすい環境にする対策が必要となります。

また、金銭面の点では、仕事内容や働く事業所によって違いはあるものの、介護業界の平均収入が他の職種に比べてそれほど高くないことが問題視されています。そのため、仕事に不満はなくても生活ができないという理由で止むを得ず仕事を辞める人もいるほどです。

そういった状況を打破することができるのが、資格取得です。資格手当をもらうことができれば、いくらか給与にも余裕が出てきます。そのため、各事業所で、キャリアアップを後押しする環境を整えていくことが大切だといえるでしょう。